どうも、美味しいご飯と家電大好きブロガーのこねもり(@konemori39)です。

日々の生活には欠かせない炊飯器。
そんな炊飯器だからこそ、内釜のコーティングが剥がれてきたら「このまま食べても平気なのか」「体に影響とか大丈夫なのか」など、色々と不安になってしまいますよね。



しかし、まだ安心しきってはいけません。
実は、内釜の剥がれは「炊飯器の寿命」の合図なのです。
そのまま放っておくと、次第にどんどんコーティングが剥がれていき、最終的にはご飯の炊き上がりにも大きく影響を及ぼします。



この記事では、そんな炊飯器の内釜の剥がれの疑問や、内釜を長持ちさせる方法、内釜が剥がれてしまった場合の対処について詳しく解説していきます。
炊飯器の内釜が剥がれる原因とは



炊飯器の内釜の剥がれの原因は、内釜の焦げ付きなどを防ぐためにコーティングされている「フッ素加工」によるものです。
フライパンやお鍋などでもよく使われているので「あっ、なんかソレ聞いたことある〜」って方も多いのではないでしょうか。
フッ素加工された内釜は、長年使い続けているとコーティングが剥がれ落ちてしまいます。
その主な原因としては、
- 内釜を金属たわしや化繊スポンジを使って強くこすりながら洗う
- 金属製の器具(スプーンなど)を使う
- お酢や塩分の多い調味料をよく使う
- 洗うときに研磨剤を使う
- 酸性の洗剤を使う
- 指輪をして洗う
- しゃもじで内釜をこする
などが挙げられます。
このように、日頃の炊飯器の使い方や、使用頻度などによっても内釜の寿命を縮める原因となってしまうので注意が必要です。



炊飯器の寿命は、概ね3年〜6年ほどと言われておりますが、そのほとんどが「内釜の劣化」によって寿命を迎えています。



内釜のコーティングが剥がれ落ちることで、以下のようなデメリットが生じます。
- 温度センサーの反応が悪くなる
- お米に炊きムラができる
- 炊き上がりの美味しさが半減する
内釜のコーティングが剥がれ落ちると、炊飯器の温度センサーの反応が鈍くなったり、正常に作動してくれなくなります。
このセンサー部分が故障することで、ご飯が生炊きになってしまったり、逆に芯がある硬すぎるご飯になってしまうのです。






▼炊飯器の寿命についての詳細記事はこちら


炊飯器の内釜の剥がれによる体への影響は大丈夫?
結論から言いますと、炊飯器の内釜の剥がれたコーティングは、誤ってご飯と一緒に食べてしまったとしても人体に影響はありません。
内釜のコーティングに使用されている「フッ素樹脂」は、たとえ飲み込んでしまったとしても体内で吸収されずに排出されます。
確かに、フッ素樹脂が溶け出してしまうとカラダに有毒であると言われておりますが、心配は無用です。
フッ素が溶けるのに必要な温度は300℃ですので、体内で溶け出すなんてことはあり得ません。






パナソニックさんの公式サイトでは、以下のように述べられていました。
内釜のフッ素加工がはがれますと、ご飯がこびりつきやすくはなりますが、機能面・衛生面には問題ありません。
また、はがれたものをご飯と一緒に食べてしまわれても、人体には吸収されずに排出されます。
体内に残ることはありません。ご安心ください。「パナソニック公式サイト」より引用
他のメーカーさん達の見解も、内釜の剥がれたフッ素樹脂を食べてしまっても、人体には吸収されずに排出されるので問題ないという回答で満場一致でした。



フッ素樹脂は、誤って食べたとしても人体には吸収されませんが、加熱のしすぎで発生した煙は人体に悪影響を及ぼす有毒と化します。



炊飯器の内釜を長持ちさせる方法3選






炊飯器は家電の中でも日常的に使うモノですし、他の家電と比べて値段もけっこうお高めですので、できる限り長持ちさせたいですよね。
ここでは、炊飯器の内釜を長持ちさせる方法について詳しく解説していきます。
- お手入れをしっかりと行う
- 保温機能を使わない
- 炊飯器を乱暴に扱わない
炊飯器の寿命を少しでも長持ちさせたい方は、ぜひご参考ください。
方法①:お手入れをしっかりと行う
炊飯器を長持ちさせたいのであれば、兎にも角にもまずは「お手入れ」をしっかりと行うこと。
炊飯器の中は、高温の水蒸気とお米のデンプンを多く含んだ水蒸気によって、雑菌やカビが繁殖しやすい環境になりがちです。
そのまま放っておくと、ご飯が美味しく炊けなくなったり、最悪の場合には健康被害を引き起こすことも…。



お手入れの方法にも注意が必要です。
炊飯器の掃除に気合が入りすぎて、必要以上にゴシゴシ擦ったり、漂白剤や研磨剤を使って洗うのは絶対にNGです。
炊飯器の内釜には「フッ素加工」がされているのですが、研磨剤や金属スポンジなどで強く擦ってしまうとフッ素加工が磨耗し、剥がれの原因となります。



内釜のお手入れの手順や、必要な道具などについては、別の記事で詳しく解説していきます。
▼炊飯器のお手入れ方法をもっと知りたい


方法②:「保温機能」を長時間使わない
炊飯器の内釜は熱にとても弱い性質を持っているため、長時間の「保温機能」はNGです。
いつでもポカポカで温かいご飯が食べられる保温機能ですが、長時間の保温はそれだけでも内釜の寿命を短くする原因となってしまいます。



保温機能を使わないと不便ではありますが、電気代が節約になったり、ご飯が変色しなくなったりとメリットもたくさんあります。
内釜の寿命を延ばすためにも、なるべく保温機能は使わないようにしましょう。
方法③:炊飯器を乱暴に扱わない
炊飯器を長持ちさせたいのであれば、乱暴に扱わず丁寧に使用してあげましょう。
最近の炊飯器は、保温機能や炊き分け機能など、様々な機能が搭載されているおかげでとても便利なのですが、その分故障も起こしやすいのが難点です。
お手入れ時や引越しの際に落としてしまうと、中のコンピューターが壊れてしまう恐れがありますので、注意が必要ですね。



また、炊飯器には「リチウム電池」が内臓されているのですが、リチウム電池の消耗をなるべく抑えることも炊飯器を長持ちさせる秘訣です。



炊飯器は、電源プラグを抜いている状態でも、内蔵されているリチウム電池のおかげで常に時計表示をしてくれています。
また、炊飯コースの記憶内容の維持や、万が一炊飯中に停電が起きたとしても、停止直前の記憶を覚えておいてくれる役割を担っています。



リチウム電池は、電源プラグが抜かれている状態の時に活用されますので、節約のためにと普段コンセントを差していないと、炊飯器の寿命がどんどん短くなってしまいます。
リチウム電池の寿命は、約4〜5年。
たとえ電池が切れたとしても、炊飯機能や保温は問題なく使えますが、タイマー機能などが使えなくなってしまうのでご注意を。



詳しくは「パナソニック公式サイト」でも確認できるので、ぜひご参考ください。
【番外編】内釜でお米は洗っても大丈夫?



この問題については、読売新聞の運営する掲示板「発言小町」でも話題になり、ネット記事やメディアでも賛否両論が巻き起こりました。
投稿内容をざっくりと解説すると、彼氏の前で炊飯器の内釜で米を洗っていたらガサツな女扱いされたというものです。
友達に「コイツ、炊飯器の内釜で米研ぐんだぜ? 信じられない!」と
触れ回っていました。私の両親もそのようにしていたので今まで何の疑問も持たなかったのですが
そんなに変なことでしょうか??「発言小町」より引用
ここでハッキリさせておきたいのが、炊飯器の内釜でお米を研いでも良いのかどうかということ…。
結論を先に言いますと、内釜でお米を研いでもまったく問題ありません。
発言小町の「内釜でお米を洗って良いのか問題」について、シャープの公式Twitterではこのような見解を発表されていました。
さしでがましいようですが、いまの炊飯器は取説でも内釜でお米を研いでいます。だいじょうぶですよ。ちなみに私は無洗米です。 https://t.co/CchRChZ8fa
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) March 16, 2021
さしでがましいようですが、いまの炊飯器は取説でも内釜でお米を研いでいます。だいじょうぶですよ。ちなみに私は無洗米です。
引用元:シャープ株式会社公式ツイッター
他にも、日立の公式サイトなどで内釜の取り扱いについて言及されていたので、気になる方はぜひご参考ください。
内がまでお米を研ぐことはできます。
ただし、金属製のおたまや泡立て器など、鋭利なものは使わないでください。フッ素皮膜が傷つきはがれることがあります。フッ素皮膜はご使用により消耗しますので大切にお使いください。「日立公式サイト」より引用
このように、内釜でお米を研ぐ際には、金属製のおたまや泡立て器などの余計な器具は使わずに、手で優しく研いであげることで内釜を傷つけずに済むでしょう。
炊飯器の内釜が剥がれてしまった場合の対処法
炊飯器の内釜が剥がれてしまった場合の対処法は、大きく分けて以下の3つです。
- 内釜だけ買い替える
- 炊飯器まるごと買い替える
- 内釜を修理や交換に出す
炊飯器の寿命は、およそ3年〜6年ほど。
炊飯器の内釜が剥がれた場合の対処法を知っておくことで、スムーズに買い替えや修理をすることができるので、是非チェックしておきましょう。
内釜だけ買い替える
炊飯器本体が壊れているワケではなく、内釜のコーティングだけ剥がれた状態であれば、内釜だけ買い替えるのも一つの手です。



実は、各メーカーともに炊飯器の内釜だけの購入にも対応しており、内釜単体の買い替えも可能です。



ただ、難点としては値段が結構高いということ。
基本的に内釜単体だと、買い替えるのに1万円前後かかってしまいます。



最近の炊飯器はIH式でも1〜2万円くらい出せば、十分なスペックのものを購入できますし、内釜だけ買い替えるのは正直コスパが悪いかもしれません。
個人的には、内釜だけの買い替えはよっぽどの理由がなければ「ナシ」かなぁーって感じです。
炊飯器まるごと買い替える
炊飯器を3年〜6年ほど使っている方であれば、いっそのこと新品に買い替えるのも一つの手です。
各炊飯器メーカーともに、毎年どんどん新しいモデルが発表され、5年前に10万円くらい出さないと手に入らなかった最新技術も、2〜3万円あれば手に入れることができるようになっています。



炊飯器の選び方や、おすすめのメーカーについては別記事にまとめてありますので、是非そちらもご参考ください。


内釜を修理や交換に出す
炊飯器を購入したときの「メーカー保証」が残っているのであれば、修理や交換に出してしまうのがベストでしょう。
炊飯器などの家電製品を購入すると、基本的にメーカーの1年間保証サービスが付いてきます。
この期間内の故障であれば、メーカーが無償で修理や交換のサービスを行ってくれるので、とってもお得に新しい内釜と交換することができます。



フッ素加工の業者に頼めば、数千円で新品レベルに内釜の剥がれをキレイにしてくれます。
ちなみに「センテック」という業者であれば、
- 3合釜…1,600円
- 5合釜…2,000円
- 1升釜…2,800円
- 目盛りポンチ代…別途 ¥300/5線
で修理することが可能です。
正直、下手にメーカー保証を5年だとか長く付けたり、内釜を新しく買い替えるよりも、業者に修理して貰った方がかなりお得かと思います。
ただし、修理中の2〜3週間くらいは炊飯器ナシの生活になるので、その期間だけはおかずで乗り切るか何かしらの対応が必要となるでしょう。
【結論】炊飯器の内釜が剥がれたら、買い替えるのがベスト
この記事の結論ですが、炊飯器の内釜が剥がれたら「買い替える」という選択がベストでしょう。
炊飯器メーカーは、毎年どんどん新しい商品を売り出しているので、炊飯器を買い替える3年〜6年ほどの間に、性能や炊き上がり具合が飛躍的に向上します。
我慢して旧式の炊飯器を使い倒すよりも、いっそのこと新しい炊飯器に買い替えてしまった方が正直コスパも良いのでおすすめです。
ただし、炊飯器を購入してから1年以内の故障であれば「メーカー保証」を、購入後1年〜2年の故障であれば内釜のみの購入、もしくは専門業者に修理を依頼するのが良いでしょう。
どうも、こねもり(@konemori39)でした!
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